その頭痛、肩・首周りのコリや硬さに原因があるかも?おススメのストレッチもご紹介

その頭痛、肩・首周りのコリや硬さに原因があるかも?おススメのストレッチもご紹介

あなたは、頭痛を経験したことありますか?頭痛は、いろいろなことが原因で生じます。中には、姿勢や筋肉の硬さが原因で、頭痛が出ている人もいます。今回の記事では、頭痛はなぜ起きるのか、頭痛にはどのようなタイプのものがあるのかなど、頭痛の病態や、頭痛の時にお勧めのストレッチやその他の対処法を解説していきます。


そもそも頭痛はなぜ起きるの?

そもそも、なぜ頭痛は起きてしまうのでしょうか?最初に、頭痛が起こるメカニズムについて解説していきます。

血流が悪くなる

首や肩周りの筋肉の硬さが原因で、頭への血流が悪くなることにより頭痛が出ます。血液の流れが悪くなることにより、血管の外に痛みを感じる物質が放出されるようになり、痛みを感じます。姿勢が悪くなると、一部の筋肉に負担がかかるようになったり、筋肉自体が短縮したりしてしまい、痛みにつながります。

神経が刺激される

頭部や顔面の感覚を担当している神経に、三叉神経というものがあります。頭頂から下顎までの神経を担当している神経です。頭痛と言っても、頭頂部が痛い場合や、側頭部が痛い場合など、様々な場所が痛くなると思います。三叉神経が原因の頭痛が生じると、同時に自律神経症状が出る場合があります。鼻水が出たり、目が充血したりしている場合は、三叉神経が原因の頭痛と考えることができます。

血管が広がる

血管の拡張が原因の頭痛とされています。アルコールを分解した後にできる物質も血管を拡張するので、二日酔いで頭が痛い人は、これが原因と考えられます。男性に多く、息をこらえるような動作を行なったり、揮発性物質を扱ったりする影響で頭が痛くなる場合も、血管が広がることが原因の痛みと考えられます。

脳の出血が起きている

これは、一番怖い頭痛です。動脈硬化や高血圧が原因で脳の血管が切れてしまうと、激しい頭痛を伴います。脳の中で出血してしまうため、血液が脳全体を圧迫してしまい、次第に脳の細胞が死んでしまいます。

出血以外にも、脳の中に腫瘍ができてしまったり、脳を包んでいる髄膜という膜が炎症を起こしてしまったりしても、大変な状態になってしまうことが考えられます。このような場合には、画像検査や髄液の検査をしなければいけません。脳の出血や腫瘍、髄膜の炎症などが疑われる場合には、すぐに病院を受診する必要があります。

頭痛のタイプ別症状

緊張型頭痛

首や肩周りの筋肉が、硬くなることによって起こる頭痛です。肩から首にかけて、締め付けられるような痛みが出ることが特徴です。筋肉が硬くなることにより血流が悪くなり、頭痛に発展していきます。普段から真面目な性格で、ストレスを溜め込みやすい人に出やすいとされています。

片頭痛

片頭痛は、側頭部に痛みが出やすく、体を動かすと頭痛が悪くなることが特徴です。痛みの他にも、光や音に対して敏感になってしまい、日常生活にも支障が出てしまうほど動けなくなってしまうこともあります。脈を打つように痛みを感じたり、激しい痛みを伴ったりします。前兆の症状があり、吐き気がでたり、嘔吐したりします。急に症状が出始めるという特徴もあり、緊張型頭痛とは症状の出方が異なります。

群発頭痛

群発頭痛は、目の周りにえぐられるような激しい痛みが出ることが特徴の頭痛です。男性に多いとされていますが、女性にもこのタイプの頭痛が見られることもあります。頭痛の他にも、目が充血してしまったり、鼻がつまったり、汗が出てきたりする自律神経の症状を伴うこともあります。お酒を多く飲む人や、ヘビースモーカーに多いとされています。

肩・首周りの硬さが原因で起こる頭痛の症状は

肩や首回りの硬さが原因で起こる頭痛は、緊張型頭痛です。繰り返しにはなりますが、筋肉の硬さが原因で血流が悪くなり、痛みを感じる物質が放出されることにより頭痛を感じてしまいます。

緊張型頭痛は徐々に痛みが出ることがポイントで、急激な発症はしません。頭の両側が痛くなったり、首あたりに痛みを感じたりすることもあります。頭全体が重たく痛くなることもあり、頭痛が出る場所が限定されません。

肩・首周りの硬さをほぐすのが効果的な理由

緊張型頭痛は、原因は様々なものがあるものの、筋肉の異常な硬さが根本的な原因になっています。なので、筋肉をやわらかい状態にして、全身的に血流をよくしてあげることが必要になります。ストレッチや軽い運動をして血流を良くすることにより、痛みを感じる物質が生成されにくくなります。また、ストレッチにはリラックス効果もあり、入眠までの時間が短縮すると言われています。ストレスが原因で体が硬くなってしまっている人は、体の硬さもとることができ、ストレスの軽減も期待できるため、一石二鳥です。

頭痛の時におススメのストレッチをご紹介

ここからは頭痛の方におススメの自宅でできる簡単ストレッチをご紹介していきます。

頸部、顔面の血流促進目的のストレッチ

【頭痛の時におススメのストレッチ①】

増幅筋を伸ばすストレッチ

  1. あぐらをかいて座ります。
  2. 両手を頭の後ろ組みます。
  3. その際に顎を引く、脇をしめながら伸ばすと、より効果的です。
  4. この状態を15~20秒キープします。
  5. これを2〜3回繰り返します。

【頭痛の時におススメのストレッチ②】

胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチ

  1. あぐらをかいて座ります。
  2. 左手を背中に回し、首を右斜め後ろに傾けます。
  3. そのとき右手で、鎖骨の上部あたりを 下に引っ張るようにすると、より効果的です。
  4. この状態を10〜30秒キープします。
  5. これを左右互いに2〜3回繰り返します。

肩甲骨回りの筋緊張をほぐす目的のストレッチ

【頭痛の時におススメのストレッチ③】

  1. 腰幅くらいで立ちます。
  2. 両手で手を組み、肘を伸ばします。
  3. 膝を少し曲げ、背中を丸めて肩甲骨を開いていきます。
  4. 肩甲骨周りが伸びるのを感じながら15~20秒キープします。
  5. これを左右互いに2〜3回繰り返します。

ストレッチ以外に頭痛を軽減するのにおススメの方法をご紹介

姿勢を良くする

緊張型頭痛は、全身的に姿勢が悪くても発症しやすくなります。猫背や反り腰など、悪い姿勢になってしまっている人は多いです。肩や首回りだけでなく、全身的に姿勢を修正し、首や肩周りの筋肉への負担を軽減してあげることが必要です。

ストレスの解消

筋肉が硬くなってしまう人は、ストレスをためやすい真面目な性格の人が多いようです。日頃から自分が対応できる以上の仕事を抱えてしまったり、完璧に仕事をこなそうとしてしまったりしていると、その考え自体が負担になってしまい、筋肉の異常な緊張を招いてしまうこともあります。日頃からストレスは溜め込まず、こまめに発散することが必要になります。また、仕事に対する考え方も変えてみると良いです。完璧を求めるのではなく許容範囲を広くしたり、自分で行う作業量を減らして人に頼んだりすることにより、負担を減らせると思われます。

まとめ:緊張型頭痛はストレッチで改善・予防しよう

今回は、様々な頭痛についてまとめてみました。頭痛の中で特に注意が必要なのは、脳の出血をともなう頭痛です。発見が遅れると手足の麻痺などの後遺症が残ってしまうことや、命の危険があることが考えられます。急激なとても強い頭痛を感じた場合には、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。手遅れにならにように、救急車を呼ぶことをためらってはいけません。

様々な頭痛の中でも、緊張型頭痛は、全身の筋肉の異常な硬さが原因になりやすく、ストレッチで改善できる可能性がわかりました。首や肩周りのストレッチだけでなく、全身的に姿勢を修正し、首や肩へのストレスを減らしていくことが、根本的な治療になる可能性があります。しかし、自分の姿勢を自分で適切に把握し、どの部位をどの程度ストレッチをしたら良いか、なかなか自分では判別できない人が多いと思います。なので、姿勢の修正や、肩・首のストレッチはプロに任せてみるというのはどうでしょうか?

ドクターストレッチでは、プロのトレーナーがマンツーマンでストレッチを行います。あなたは、ベッドに寝て脱力していればストレッチは完了します。ドクターストレッチでは、独自技術の、「コアバランスストレッチ」という技術を用いて、あなたに合わせたストレッチを100種類以上の中から適切に選び抜きストレッチしていきます。

自分ではなかなか正確に行うことが難しいストレッチですが、確かな技術と知識を持ったトレーナーにストレッチをしてもらうのもよいのではないでしょうか。

参考文献

三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)における自律神経障害

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/37/6/37_S173/_pdf/-char/ja

三叉神経自律神経性頭痛の治療

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/36/3/36_238/_pdf

緊張型頭痛の治療

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/36/3/36_233/_pdf/-char/ja

緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/82/1/82_1_50/_pdf/-char/ja

片頭痛,群発頭痛

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/82/1/82_1_41/_pdf/-char/ja

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