皆さんはゴルゴ線という言葉を聞いたことはありますか？ゴルゴ線とは、目の下にできるたるみのような膨らみです。若年者では基本的に目立つことはありませんが、顔全体の筋肉が衰え始め、代謝が低下する中高年では男女問わず目立ってくることがあります。ゴルゴ線が目立ってしまうと、目の下にできるクマが強調されて見えたり、目元が陥没しているように見えたりしてしまいます。今回はそんなゴルゴ線の膨らみをストレッチで抑え、健康的に見せる方法を紹介していきます。
ゴルゴ線とはどのような組織なのか？
まずは、ゴルゴ線がどのような組織なのかについて紹介していきます。ゴルゴ線は簡単に言うと顔にできる脂肪組織です。人間は体の様々な部分に脂肪組織を溜め込んでおり、お腹やお尻などはその代表格です。脂質の多いものを食べ過ぎると「顔がふっくらしたね」などと周囲の方に言われた経験があるという方も多いはずです。このように、人間の体に溜め込んでいる脂肪のうち、顔に溜まっている脂肪がゴルゴ線に該当します。
脂肪組織はマッサージやストレッチを行う事によって解消できる可能性が高く、継続的なストレッチで筋肉の柔軟性や代謝をよくしておけば、ゴルゴ線の膨らみを抑えることが可能です。
ゴルゴ線を解消するために必要なストレッチはどこを伸ばしている？
ストレッチという単語を聞くと、「どこかを伸ばしている」というニュアンスであることは分かるかと思います。では、実際にどの部位を伸ばしているのでしょうか？
ゴルゴ線のストレッチでは、頰筋をストレッチしています。頰筋は頬骨筋とも呼ばれ、その名の通り頰に付着している筋肉です。表情筋の一部で、口角を引き上げる時に利用します。つまり、普段から表情筋を沢山使っている人はゴルゴ線ができづらく、表情筋をあまり使っていない人はゴルゴ線が目立ちやすくなるのです。今回のストレッチを継続することにより、表情筋の活性化にも繋がり、より豊かな感情表現ができるようにもなります。一石二鳥なので、ぜひ毎日行うように心がけましょう。
ゴルゴ線が目立つことのデメリット
ゴルゴ線の概要について理解することができたでしょうか？ここからは、ゴルゴ線ができてしまう・目立ってしまうことのデメリットを紹介していきます。ストレッチに限らず、やり方を理解できても行っている意味がわからなければ継続することは至難の業となります。そのため、具体的なやり方はもちろんですが目的まで理解した上でストレッチやマッサージに取り組むようにしましょう。ここからは代表的なデメリットを３つ紹介していきます。
目の下にできるクマが異様に目立ってしまう
ゴルゴ線ができると、目の下にくぼみのような線が走ります。そのため、普段の生活においても常にクマができているように見えたり、寝不足などで出現してしまったクマが目立ったりするのです。女性であればメイクでごまかすことも可能ではありますが、できることであればその手間は省けたほうが良いですよね。特に、寝不足でもないのにクマができてしまったような見た目になるので、素顔に対しても自信が持てなくなってしまう可能性があります。
やせこけて体調が悪いように見える
２つ目のデメリットは、痩せているように見えてしまうというものです。ゴルゴ線はひどい場合はくぼみのように高いところと低いところのコントラストを生み出してしまいます。そのため、骨が出っ張っているように見え、目元が痩せているような印象を相手に与えてしまいます。人間は「顔が痩せている＝老けている」と認識しやすく、第一印象はゴルゴ線が目立っていない人と比べるとかなり悪くなります。
表情筋の動きが悪くなる
ゴルゴ線ができていると、顔に付着している筋肉の動きが悪くなることもあります。人間の顔にはみなさんが想像している以上に沢山の筋肉が付いており、それらが連動して動くことでスムーズな感情表現が可能になっています。つまり、少しでも正常に働かない筋肉があると顔の動きに異常が起こります。日常生活に支障が出るほどではありませんが、見た目で判断することの多い人間は無意識のうちに違和感を自覚してしまいます。そうなると、後々の関わりに影響が出ることもあるのです。そのため、健康的な被害がないからといってゴルゴ線を放置してしまうのはよくありません。
ゴルゴ線を解消するためのストレッチを紹介！
それでは、実際にゴルゴ線を解消するためのストレッチ方法を紹介していきます。顔のストレッチは場所や時間がなくても簡単に行うことができるので、職場や学校などでこまめに実施しましょう。
ほっぺを膨らませる運動
まずはほっぺを膨らませる運動です。頬骨筋はほっぺを内側へ引き寄せて口をすぼませる働きがあります。そのため、逆の動きであるほっぺを膨らませる動きを行うことにより、頬骨筋をストレッチすることができます。方法は簡単で、口の中に空気を目一杯含み、ほっぺを押し広げるようにします。10秒ほど行ったら元に戻し、5秒ほど休みます。これを1セットとして、５～１０セットほど行いましょう。中途半端に膨らませてもストレッチ効果を得ることができないので、目一杯空気を含んでほっぺを広げることがポイントになります。
○口先を尖らせる運動
次は口先を尖らせる運動です。キスをするときのようなイメージで唇を尖らせてしっかりと前方に突き出します。キスをするようなイメージと表現していますが、実際のところそれでは筋肉が十分に伸長されないので、極端なくらい唇を尖らせることがポイントになります。15秒ほどキープしたらもとに戻し、10秒ほど休みましょう。これを１セットとし、５セットほど行います。
顎を前方に突き出す運動
次は顎を前方に突き出す運動です。唇を突き出す運動と目的はほぼ同じになりますが、顎を突き出すことでより頰骨筋の端を伸ばすことができます。この方法も非常に簡単で、顎を目一杯前方に突き出した状態をキープします。頬骨筋が固くなっている人は、これだけでもほっぺのあたりが伸びているのを実感することができるかもしれません。顎のあたりに残る疲労感は胸骨筋ではなく、唇を突き出す筋と顎を前方に出す筋なので心配する必要はありません。口先を尖らせる運動と同じ位の秒数・セット数を実施しましょう。
口を大きく開ける運動
最後に紹介するのは、口を大きく開く運動です。その名の通り、「あ」の形で口を大きく開きます。口先を尖らせる運動と顎を突き出す運動は前側へ伸ばしており、この運動では下側へ伸ばすことが目的になります。この運動では多くの表情筋が働くので、より感情表現が豊かになる効果も期待できます。１０秒ほどキープしてもとに戻したら５秒ほど休みます。これを１セットとして、１０セットほど実施しましょう。
ストレッチを行うタイミングは？
最後に、ストレッチを行うべきタイミングについて紹介します。表情筋のストレッチを行うタイミングでオススメなのは、起床時と入浴後です。まず起床時には顔のみならず体全体の筋肉が固くなった状態となります。そのため、表情筋を上手く活用することができず、筋肉の血流も滞ってしまいます。血流が滞ると脂肪などの成分が溜まりやすくなるので、積極的なストレッチで良いスタートを切りましょう。入浴後には血流が良くなり、不要な成分が血流によって流れやすくなっています。そのため、お風呂に入った後30分以内を目安にストレッチを行いましょう。こうすることで脂肪を効率よく除去することができ、ゴルゴ線が目立ちにくくなります。
まとめ：継続的なアプローチでゴルゴ線が目立たないような生活習慣を獲得しよう！
今回は顔周りにできるくぼみであるゴルゴ線について紹介してきました。ゴルゴ線は表情筋の中の頬骨筋が上手く活用できていないことが主な原因となっています。ゴルゴ線が目立っていると、年齢よりも老けて見えたり、体調が悪いと勘違いされたりする可能性もあり、特に初対面では悪影響を及ぼしかねません。顔のストレッチに関して、最初は恥ずかしい気持ちがあるかもしれませんが、一人でいるときや自宅など時間・場所を見つけて継続的に実施することを心がけましょう。表情筋も鍛えることができるので、より表情が豊かになるメリットもありますよ！
