硬まった「ふくらはぎ」は放置して良いのか?ふくらはぎの働きと硬いことによるデメリットについて解説!

硬まった「ふくらはぎ」は放置して良いのか?ふくらはぎの働きと硬いことによるデメリットについて解説!

皆さんは普段の生活でふくらはぎが固まってしまうことはありませんか?一概にふくらはぎが固まると言っても、人によって感じ方は様々ですし中には固まっているのに気づいていないという方もいるかも知れません。そこで今回は、ふくらはぎが固まってしまうとどのようなデメリットがあるのかや、それに対処する方法などを紹介していきます。都会で仕事をしている方や体をよく動かす仕事をしている方は、ぜひ今回の内容を参考にして、これまでよりも快適な生活を送れるようにしましょう!

ふくらはぎはどのような働きがあるのか

まずは、ふくらはぎとはどのような部位なのかについて、医学的にわかりやすく説明していきます。一般的にふくらはぎと呼ばれている部分は、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)と呼ばれる筋肉群のことを指しています。下腿三頭筋は、腓腹筋(ひふくきん)・ヒラメ筋(ひらめきん)という2つの筋肉の総称です。ふくらはぎの表面(皮膚のすぐ下)には腓腹筋があり、その内側である脛骨(けいこつ:すねの骨)側にはヒラメ筋が付いています。

下腿三頭筋は主に足首を曲げる際に働いています。「足首を曲げる」というのは、底屈(ていくつ)とも表現され、地面を蹴る動作と同義です。逆に、上方向へ動かす動作は背屈(はいくつ)といい、この動作では下腿三頭筋は働きません。

ふくらはぎが担っている働きを大まかに紹介していきます。

地面を蹴って、歩き・走りの推進力を生み出している。

前述しているように、ふくらはぎは地面を蹴るような動作において働いています。この地面を蹴る動作というのは、日常生活において非常に重要で歩行には欠かせません。ふくらはぎがなければ、人間は歩くことができないのです。

ふくらはぎが強い力を発揮すれば前方への力は強まるので、より早く歩いたり走ったりすることができます。このように、人間の歩行・走行の根底を支えているのがふくらはぎです。

立っている際の姿勢維持

人間はふくらはぎがないと立っている事ができません。人間にはどのような姿勢でも基本的に働いている筋肉があり、大殿筋(だいでんきん:お尻の筋肉)や下腿三頭筋が代表例となっています。

特に動いていなくても、立っているだけで下腿三頭筋は常に働いており、わずかながらではありますがそれだけでも負担はかかっています。「今日は立っていただけだったのに疲れたなー」という会話を耳にするのはこれが原因です。このように、立っている姿勢を維持することにもふくらはぎは貢献しています。

足の血流を効率よく循環させる

下腿三頭筋には、足の血流を効率よく心臓まで循環させる働きがあります。人間の筋肉は基本的に大きいほどたくさんの血流を循環させることができ、効率よく体中へ酸素を行き渡らせる事ができます。

人間の足に付いている大きな筋肉には、大腿四頭筋(だいたいしとうきん:ももの前側)や、ハムストリングス(ももの裏側)がありますが、いずれも心臓までの距離がふくらはぎよりも近いので、そこまで血流の点で注目される事はありません。

しかし、ふくらはぎは人間の体の中でも特に心臓までの距離が遠く、重力の影響も相まってそれなりに強い力で血を押し上げないと心臓まで効率よく循環させる事ができません。そこで一役買っているのが、下腿三頭筋です。

下腿三頭筋はふくらはぎの大部分を占める大きな筋群なので、これが収縮して足先から流れてきた発痛物質や老廃物を流しているのです。別名、「第二の心臓」と呼ばれることもあるほど、血液循環に貢献しています。

どれぐらいの硬さが「ふくらはぎが硬い」と言えるのか

それでは、どのくらいの硬さであると「ふくらはぎが硬い」という状態なのかについて説明していきます。筋肉の柔軟性は人それぞれであり、ストレッチやマッサージで徐々に向上させる事もできますが、当然ながら筋肉の長さや質など生まれ持った部分も関係しています。

柔らかすぎて悪影響が出ることも当然ありますが、体操選手や柔軟性に長けているような場合を除いて、普通の人では極めて稀です。そのため、この記事にたどり着いている大半の方は「ふくらはぎが柔らかすぎる」という可能性は極めて低いと推察されます。

ふくらはぎが硬いと判断できる基準は、「簡単なストレッチでも伸びていると感じるか」です。部活動などで行っているアキレス腱のストレッチなどがこれに該当します。アキレス腱は下腿三頭筋の末端部分のことであり、この動作によってふくらはぎがかなり伸ばされている感じがするのであれば、硬いと言えます。

もちろんこのストレッチにも程度がありますから、しっかりと行えば強い伸長感を感じますが、軽く伸ばした程度でも伸長感があるようなら、下腿三頭筋が硬いと判断して問題ありません。

この他にも、手の親指でふくらはぎを軽く押す動作でも判断できます。押すときの強さは、アルミ缶が軽く潰れるくらいが目安です。これで痛みや伸長感がある場合は、下腿三頭筋が硬くなっています。

ふくらはぎが硬いとどんなデメリットがあるのか

では、ふくらはぎが硬いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。ふくらはぎの硬さは、日常生活においても問題となることがありますし、長期的に見ても良い状態であるとは言えません。実際の弊害を紹介していくので、理解するとともに、現時点でこのような弊害が出ている方はさらに注意が必要です。

足の筋肉の回復が遅くなってしまう。

まずは、足全体の回復が遅くなるという問題です。あまりピンと来ないかもしれませんが、わかりやすく説明すると「疲れが次の日に残りやすい」ということです。前述したように、下腿三頭筋は足全体の血流に大きな影響を及ぼしています。人間は疲労物質や痛みの物質を血流によって除去しているため、下腿三頭筋が硬くなって血流が悪くなると、痛みや疲労が取れづらくなります。

たくさん歩いた日やトレーニングなど足に大きな負荷がかかっている際、次の日に疲れや筋肉痛を残さないためにも、下腿三頭筋の柔軟性は非常に重要なのです。もちろん、トレーニングをしている・していないは関係ありません。普段から運動している人でもふくらはぎが硬い方はたくさんいるので、コンディショニングとして柔軟性を向上させる必要はあります。

足がつり易くなる

ふくらはぎが硬いと、足がつり易くなります。人間が運動をする際は、微弱な電気の信号を神経と筋肉がやり取りすることで動作が起こっています。この電気は体の中の水分量等によって伝わりやすさや伝導が変化し、効率良く水分が循環されていないと異常が発生します。ふくらはぎが硬いと血流が滞ってしまう原因にもなるので、水分量が適切に保持されず、足がつり易くなってしまいます。

特に、睡眠時に足がつってしまう方は、水分不足も原因ですがふくらはぎの硬さが原因である可能性も視野に入れておくと良いでしょう。

他の部位に影響が出ることもある

ふくらはぎが硬いと、足首や膝周辺の動きに異常が出ることもあります。また、疲労感や痛みをかばう為に、他の部位で代償してしまう可能性もあります。そうなると、正常な動きが妨げられて他の部位に影響が出てしまうのです。痛みとして出てくることもあれば、歪みなどが生じることもあります。全体のバランスが崩れるので、そちらの筋力強化なども必要となってしまいます。

硬いふくらはぎはストレッチで解せるのか

結論からお伝えすると、解す事ができます。もちろん、マッサージなどでも可能ですし、1人で行えるストレッチでも、硬いふくらはぎを解消していくことが十分に可能です。

ストレッチの方法・時間や強さを調節しながら、自分に最適な強度で実施することが大切になりますので、以下で紹介しているストレッチを参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回は硬いふくらはぎを解消するための方法や放置してしまうことのデメリット・ふくらはぎの基礎知識などをお伝えしました。いずれも非常に重要な情報であり、今後のストレッチや硬さ解消を目指す上で役に立つはずです。

ふくらはぎは人間の筋肉の中でも特に高頻度で働いており、疲れが溜まりやすい部分となっています。毎日使う部位だからこそ、常によい状態をキープできるよう日々のストレッチやマッサージなどを欠かさず行うようにしましょう。

更に、現時点で悪影響が出ている方は病院を受診し、大きな問題がなければストレッチなどを継続して行きましょう。結果として見えてくるのは2週間~数ヶ月先になるかもしれませんが、ふくらはぎの快適性を求めるために時間を見つけてはストレッチするくらいの頻度が最適です。