「体の硬さは生まれつき?」「子供の頃からずっと体が硬い」「小さい頃バレエをやっていれば一生体が柔らかい」などよく言われていますが、これは間違いです。体の硬い赤ちゃんはいませんし、バレエ経験者でもライフスタイルが悪ければ体は硬くなります。その理由について説明していきます。
目次
生まれつき体が硬いことはあるのか?
そもそも、生まれつき体が硬いことなんてあるのか?という疑問ですが。答えは「No」です。関節の柔らかさは、生まれつきではなく、関節を取り巻く筋肉と腱の柔らかさで決まります。また、筋肉の強さにも関係してきます。これらの筋肉や腱が使われずに硬くなってしまったため結果として関節(体)が硬くなってしまうのです。
しかし、筋肉や腱は、ストレッチで少しずつ柔らかくすることができます。さらに、関節を取り巻く筋肉を強くさせると関節は柔らかくなります。今回は、体が硬くなる理由として考えられるものを4つピックアップしました。生活習慣を振り返りながらチェックしてみてください。
①運動不足
筋肉は使わないと徐々に硬直していきます。加齢とともに硬くなると思われがちですが、60代で運動している人と10代で勉強ばかりしている人では、60代で運動している人の方が体は柔らかいのです。 仮に生まれつき体が硬いと思っていても、運動次第で柔らかくなります。
②ケア不足
運動をしていても、体のケアをしなければ体は硬くなります。筋肉は運動すると収縮します。収縮した状態のままにしておくと血流の流れが悪くなるので、乳酸や疲労物質がたまった状態になり硬くなっていきます。
③水分不足
筋肉の水分量は、75~80%。筋肉を包む腱や筋膜、靭帯、皮膚などは60%といわれています。柔軟性を高めようとストレッチを頑張っているけどなかなか伸びないという方は、水分が不足している可能性が高いです。なぜならば、ストレッチで伸ばしているのは筋肉だけではないからです。合わせて腱・筋膜・靭帯・皮膚などといった組織も伸びます。水分が不足している人はこれらの組織も硬くなってしまうため体が硬くなるのです。
④長時間同じ姿勢、悪い姿勢
正しくない姿勢は筋肉の大きな負担になります。筋肉には表層筋・深層筋があり、長時間同じ姿勢でいると最初に首・肩の表層筋が硬くなります。筋肉が硬くなり使う筋肉に偏りが出てしまうと、不調を引き起こします。そうならないためにも、1時間に1回体を伸ばしたりいい姿勢をキープできるように体を整えていくことが大切です。
体の硬さは生まれつきではないが、生活習慣の見直しが必要
今は不調を感じていなくても、日々の体への負担は確実に蓄積されています。大きな不調にならない為にも生活習慣を見直し、良い習慣を取り入れていきましょう。
生まれつき体が硬いという事はありませんが、もしご自身がそう感じていても、運動やストレッチをすることで体は自然と柔らかくなってきますので、まずは習慣にすることが大切です。
運動習慣というところで、ランニングから初めてみるのもおすすめです。ストレッチと掛け合わせて行うことで、相乗効果も生まれますので他の記事もご覧ください。
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それでも生まれつきと思うなら、プロに診断してもらいましょう。
Dr.stretchではお客様一人一人のお身体の状態に合わせたストレッチを提供しています。自己判断ではなく、プロのコアバランスストレッチトレーナーがあなたのお体をチェックし不調の原因や正しいケアの方法、またはお客様にあったセルフストレッチの提案などもサポートさせていただいてますので、是非気になる方がいましたら一度足を運んでみてください。ストレッチを習慣化させて辛くならないお身体を一緒に作っていきましょう。